クラニオセイクラルワークとは

クラニオ(頭蓋骨)セイクラル(仙骨)のことを言います。

頭から脊髄をとおって、仙骨まで脳脊髄液が流れています。この脳脊髄液には呼吸や心臓の動きとは違う一定のリズムを持って流れています。 一定のリズムで膨張、収縮をくり返しており、頭の真中で作られては血液に吸収されていくという代謝が常に行われています。そして、このリズムは身体全体に対して非常に大きな影響力を持っています。

体内の変調やエネルギーのブロックされている箇所等があると脳脊髄液のスムーズな流れが阻害され、このリズムは低下します。

このリズムがストレスや疲れ、緊張等で崩れることによって、身体に不調をきたします。そのリズムを手技で整えて本来のリズムに戻していくことです。

施術の仕方

頭と身体の部分に3グラムの圧をかけます。圧といっても、そっと触られる感じです。

その、そっと圧をかけている状態でその方のリズムをみつけて、本来のリズムになるように調整します

とても気持ちがよく、深いリラクゼーションを感じます。

 

クラニオセイクラルワークを受けると

更年期障害に代表されるホルモンバランスの崩れからおこる様々な症状、肩こり、腰の痛み、からだの歪み、などよい方向にむかっていきます。また脳組織の状態をより健全な状態に導いていくので頭脳労働や受験生の方など頭を使いがちな方々にもお勧めです。深いリラクゼーションが得られます。

深いリラクゼーションの感じ方は、それぞれちがいますが、それに付随して、色が見えたとか、気づきがあったとか、ビジョンが見えたとか、体が勝手に動きだした(自働運動)とかの方もおられます。

 

クラニオセイクラルワークは

クラニオセイクラルワークは、一人一人が備え持つ生理学的な自然治癒力を利用しながら、様々な障害を好転していきます。また、障害を持たない健康であると信じている人でも、ほとんどの場合、症状が生じるまでには達しない幾つかの小さな病気のもとを持っていると言われています。そのような方々もこのワークを受けることにより、以前よりも”力”が増し、より身体との一体感が感じ取れるようになります。これは、免疫システムが強くなることでストレスが減少し、またホルモンのバランスが向上していくことにより、幸福感が高まるからのようです。このように、生理学的だけでなく感情的や精神的にもよいと言われています。

 最初の頃のクラニオセイクラルワークは頭痛患者を対象として始められましたが、現在では頭痛だけでなく、実は障害を持つ人への効果範囲はほとんど計り知れないと言うことがわかってきています。頭蓋仙骨系が身体の奥底に潜む身体全体をつかさどる機能を持つからこそのことでしょう。

 私達は通常、病気になるまでは健康であると信じています。しかし、クラニオセイクラルワークは各々の充実感や幸福な気持ちの増進もその目的の一つですから、何も病気になるまで待つ必要はありません。障害が回復した後でも否定感が残り更なる向上を求める人、普通の状態でもよりいっそう幸福感を得たい人にも関係なくこのワークをお勧めします。また、このワークは自然に行えば決して危険や副作用は伴いません。現在、危険性や副作用がない条件を満たすものは極わずかである事実も覚えて頂きたいと思います。

参考文献 「もうひとりのあなた」 ジョンEアプレジャー著 科学新聞社